日本の給与史
昭和20年の日本軍の給与がわかった!
昭和20年の日本軍の給与がわかったので、ここに紹介させていただきます。
一目でわかるように極端な格差があります。
へえ、そうなの?
その①
女子動員学徒は月給30円。それに対して2等兵乙は月給6円。どうして2等兵はそんなに低いの?
その②
学校を出てきたエリートの少尉は月給70円。それに対して現場叩き上げの軍曹は月給23円。この格差は妥当なのか?
北見昌朗が受けた印象
いわゆる学歴主義は、歴然としている。日本軍は、こんな感じで学歴偏重の組織を作り上げたのだろう。
だが、ペーパーテストができた人が、現実社会で活躍できるとは限らない。現実の社会は、正解のない問題を解く必要があるからだ。日本軍は、重大な戦略ミスを繰り返した。それで愚かな闘いを繰り返し、日本を滅ぼした。
この「学歴偏重」という悪癖は、現代日本でもそのままである。役所でも大手企業でも、そのままだ。
ここに日本の弱点がある。
女子動員学徒の給料は月30円であった。
鷹来製造所に勤務した長野県岩村田高女の生徒は1ヵ月の生計を次のように定められていた。
学校月謝 | 5.50(円) |
食費 | 6.00 |
布団借用料 | 3.00 |
小遣 | 10.00 |
貯金 | 5.50 |
合計 | 30.00 |
名古屋陸軍造兵廠史・陸軍航空工廠史より