中日新聞(平成30年1月25日付)経済面に、北見昌朗のコメントが載りました。
賃金 なぜ上がらなのか<社会保険料>
小刻みの料率アップはトータルで一体どれぐらいの負担増を生んだのか。名古屋市の民間シンクタンク「北見式賃金研究所」は、社旗保険料(厚生年金と健康保険)の推移を調査した。年収四百五十万円の平均的な会社員(月収三十万円、賞与九十万円)をモデルに、賃上げが全くなかったと仮定して〇四年と現在を比較すると、年間の負担は約十三万七千円増えていた。
北見昌朗所長は近年の社会保険料の増加を「じわりじわりと、まるで真綿で首を絞められるように上ってきた」と表現。「労使折半のため、企業は従業員一人当たりで同額を支払っている。増大し続けてきた社会保険料の負担こそが企業から賃金の体力や原資を奪っている」と分析する。