固定残業代　相談事例｜北見式賃金研究所

「固定残業代」のため基本給の低さがスッポンポンに

当社は卸売業です。勤務時間は９時から１８時ですが、実際にはダラダラと２０時まで残っている人もいます。初任給は４０時間分の営業手当を含めて、こんな感じになっています。どう見直せば良いでしょうか？

初任給２３万円というのは低い額ではありません。できれば１９時に退社するようにして、時間外手当を減らして、基本給に組み入れてください。たとえば、こんな感じです。

上記のような回答ならば、固定残業代を廃止しして、やった分だけの初任給にしてはいかがでしょうか？

固定残業代の廃止は、検討の価値があります。基本給で２０万円ならば、それだけでも初任給の価値があります。しかし、固定残業代を廃止すると、賃金が減ってしまう従業員も出かねませんので、そこが気になるところです。

固定残業代込みで２０万円では、初任給の相場に達していません。その場合は、賃金水準を引き上げるか、定時に帰らせるか、という選択になります。