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戦前の日本は「勤労」、戦後の日本は「労働」

戦前の日本は勤労、戦後は労働

ここで基本的な用語を改めて確認しましょう。

「働く」を表す英語には、work と labor があります。似ているようですが、実はニュアンスはまったく異なります。

「work」=日本語では「勤労」。

Workとは、古英語 worc が由来です。worc は action「行動」や business「ビジネス」を意味します。また、「仕事」以外に「作品」という意味があります。

「Work」とは、ある目的を持って努力して行なう仕事、努力、研究です。努力して進む、~をもたらす、~を経営するということで、プラスのイメージがある言葉です。
例:勤労感謝

「labor」=「労働」

labor は、語源が「slave(奴隷)」です。つまり古代の奴隷制を連想させる苦役のことをいいます。骨折る、骨折って進むというニュアンスの言葉です。
例:労働意欲

戦前の日本は「勤労」

日本は、昔から「勤勉は美徳」でした。その代表的人物が二宮尊徳です。尊徳は、倹約と勤勉を説いた農政家で、財政立て直しを各藩で成し遂げました。その教えは、明治に入ってからも報徳運動として広まり、日本の近代化の上で貢献しました。その教えは素晴らしい内容で、ぜひ子供たちに教えたいことです。

戦後の日本は「労働」

ところが戦後は、GHQが日本を骨抜きにするために3S(セックス・スクリーン・スポーツ)を持ち込みました。その3Sとともに押し付けたのが労働基準法です。「働くことは辛い労働だ」とする観念を植え付けました。

戦後、尊徳はなぜか軍国主義と一緒にされてしまいました。GHQの手先になって勢力を拡大した日教組は、学校に設置されていた尊徳像を撤去しました。