中日新聞(平成28年5月19日付)「自由席」に、北見昌朗のコメントが載りました。
「学生正社員」
「土日のシフトが埋まらない」「人手が足りず、予約を断った」。外食業界などで強まる人手不足を受け、北見式賃金研究所(名古屋市)の北見昌朗所長が「学生正社員」のアイデアを提唱している。
週40時間ほど働いてもらう代わりに約17万円の月給を保証する。賞与や卒業祝い金もあり、アルバイトより処遇がいい。あくまで学業優先で、転勤がない地域限定正社員の一種で、外食企業の経営者らが関心を示しているという。
北見さんは「奨学金の返済に苦しむ人が増えているが、学生正社員になれば奨学金なしで大学を卒業できる」と学生側のメリットを強調する。
「ブラック企業」のレッテルを貼られた牛丼チェーンがバイトを確保できず、店舗休業に追い込まれたのは記憶に新しい。学生正社員が普及するか分からないが、人あまりから人不足の時代になり、働き手から選ばれるための努力がますます大事になっていることは確かだろう。
(白石亘)