中日新聞(平成29年5月25日付)「自由席」に、北見昌朗のコメントが載りました。
「正しく叱る」
「正しく部下を叱ってください」。先日取材したパワハラ防止セミナーで、講師の大澤いくよさんが中小企業の管理職らに語りかけた。最近は部下を叱るのは苦手という上司が増えているが、叱ることは「望ましい行動を促す動機づけをして、部下を成長させるために必要」と訴えた。
もちろん職権をバックに本来の業務範囲を超えて、相手の人格を侵害するパワハラはご法度だし、感情をぶつけて怒るのもよくないが、「日ごろから互いに感謝し合ったり、褒め合ったりする信頼関係があれば、何かあったときにガツンと叱ってもパワハラにならない」と大澤さん。「褒めるのは人格、叱るのは行動」などとコツを伝授していた。
主催する北見式賃金研究所(名古屋市)によると、セミナーは予想以上に受講者が多いという。パワハラの加害者にならないよう最新の注意を払いつつ、正しい叱り方を身に付けたい上司が多いことの表れなのだろう。
(白石亘)