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中日新聞(平成31年2月16日付)経済面に、北見昌朗のコメントが載りました。

中日新聞「若手3割1万5000円超昇給 愛知の中小 人手不足で待遇改善」北見昌朗コメント

若手3割1万5000円超昇給
愛知の中小 人手不足で待遇改善

北見式賃金研究所(名古屋市)は、愛知県内の中小企業の賃金上昇(2017~18年度)の調査結果をまとめた。若手社員では3割前後が1万5000円以上の昇給が実現したと回答。深刻な人手不足を背景に、企業側が待遇改善で社員をつなぎ留めようとしているとみられる。

調査は、愛知県内の145社に勤める1万714人から回答を得た。男性社員の基本給は中央値で3300円(1.9%)増、家族手当などの諸手当を含めた所定内賃金は5000円(2.8%)増だった。女性はそれぞれ、3400円(1.9%)、4000円(2.7%)増えた。

特に伸びが顕著だったのは20代の男性社員で、基本給が5000円(3.2%)、所定内賃金が7600円(4.6%)増。10代を含めると、所定内賃金が1万5000円以上増えた割合は25%を占めた。30代の管理職でも32%が同程度の昇給となった。

若手に手厚い一方で、50代の男性一般社員は所定内賃金が800円(0.4%)増と、厳しい結果になった。北見昌朗所長は「若い世代の流出を止めるための防衛的昇給。中小企業への負担は大きく、力のない企業はついていけない」と分析している。