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【製造業・中小企業】著名コンサル会社の機械的な賃金制度で社長の意志が反映できなくなった相談事例

【社会保険労務士法人北見事務所の回答要約】

著名なコンサル会社が作成する「評価点数と号棒で昇給が自動決定され、社長の判断が入らない賃金制度」は、評価を自動化・客観化する一方で、オーナー中小企業における社長の決定権(意志)を奪ってしまいます。
北見事務所では、制度が判断を代行する仕組みの限界を指摘し、社長が最終判断(昇給の決定)を行える状態をつくることが原点であると考えます。北見式の賃金表は、一律のルールではなく、地域の賃金相場や採用・定着の現実を示す「目安(判断材料)」であり、社長自身が迷わず決断を下せる柔軟な賃金制度への再構築を支えます。

当社は東京の著名なコンサル会社に賃金制度を作っていただきました。完成して3年経ったばかりですが、早くも不都合を感じています。人事考課は5段階評価になっていて、それぞれ昇給の号数が決まっています。等級ごとに1号棒ごとに号差(昇給ピッチ)も決まっています。よって例えば「2等級で、B評価だった場合は、B評価3号棒×号差1200円=3600円アップ」などという形で昇給額が決まります。
機械的に決まる仕組みだから楽だと言えば楽ですが、経営者の意志が反映しにくい。社長である私が決めることができにくいのが不満です。うちのような中小企業は、社員の働きぶりが見えるので、もっと私の意志を反映させたい。大きく上げるべき人もいれば、上げたくない人もいます。もっと中小企業にあった柔軟な賃金制度はないでしょうか?

(福岡県・製造業・社員100人・60代・社長)

.今日は賃金制度の話をしたい。正直に言うと、制度を整えれば整えるほど、自分が動きにくくなっている気がするんです。 .
社長ご自身が、制度に縛られている感覚ですね。

.そうなんです。評価が何点なら何号棒、等級ごとに昇給ピッチはいくら。理屈としては分かるし、説明もしやすい。でも、昇給するかどうかを、私が決めにくい。 .
それは、制度が「判断を代行する仕組み」になっているからです。

.昇給って、本当はもっとシンプルな話ですよね。 .
はい。昇給するか、しないかは、社長が決めればいい。それが原点です。

.でも、制度を作ると、自分で自分を縛るルールを作ってしまう。 .
そこに違和感を持たれる社長は多いです。だから、私たちは「制度の作り手」ではなく、経営参謀でありたいと考えています。

.経営参謀、ですか。 .
はい。経営参謀は、社長の代わりに決めません。社長を縛るルールも作りません。社長が決められる状態をつくる。それが、経営参謀の役割です。

.では、北見式の賃金表は、どういう位置づけなんですか。 .
北見式の賃金表は、「上げなければならない表」ではありません。賃金相場を徹底的に調べ、この水準なら他社に負けにくい、ここを下回ると採用や定着が厳しい、そうした現実の目安を示した表です。

.ルールではなく、目安。 .
はい。会社の規模、業績、体力、求めている人材によって、提案する賃金表は変わります。同じ業種でも、同じ賃金表にはなりません。

.だから、最終的に決めるのは社長。 .
その通りです。昇給するか、しないか。どこまで上げるか。最終判断は、常に社長。経営参謀は、その判断を支えるだけです。

.それは、オーナー会社向きの考え方ですね。 .
はい。北見式が合うのは、オーナー中小企業です。オーナー会社では、社長が現場を見ており、社員一人一人の働きぶりが分かる。だからこそ、社長の判断を前提にした賃金制度が機能します。

.逆に、合わない会社は? .
官公庁のような組織です。誰が判断しても同じ結果になることが求められる組織では、細かいルールで縛る方が合っています。

.なるほど……。北見さんは、制度を売っているわけじゃないんですね。 .
はい。私たちは、オーナー中小企業の賃金制度をつくる経営参謀でありたい。社長が 迷わず決断できるように、相場を示し、選択肢を示し、地図を広げる。前に立つのは、常に社長です。

.……腹に落ちました。賃金制度に求めていたのは、安心じゃなくて、判断材料だったんですね。 .
その通りです。経営参謀として、そこを一緒に整えていきます。

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