給与のココが問題! Q&A
茨城の社会保険労務士
有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
- 出張旅費の日当の見直しが盛ん
- 日帰り出張に日当は不要
- 宿泊日当の設定
- 客室料金の相場と宿泊費の設定
- 交通手段
- 長期出張の日当、宿泊費は減額する
- 総まとめ
日帰り出張に日当は不要
労労政時報3804号 2011年2月調査
そもそも日当の意義は?
日当は
- 会社に来て働いていたらお昼はお弁当を作れるのに、出張先では作れない
- 週刊誌、飲料など余分な費用がかかる
などの不利益にたいする補填と考えられます。
日当は不要である
日当は「ごくろうさま」代で支給されていると考えます。上の円グラフにあるように80%以上の会社が日帰り出張に日当を支給している企業を表しています。
しかし、日帰り出張はきちんと賃金が払われますし、残業をすれば残業代も支払われます。また、出張の目的にもよりますが、社外では労働密度が薄くなる、開放感がある、観光気分があるなど利益もあります。出張の機会のない他の従業員からするとクレームの対応の出張だったとしてもうらやましがられることが多いのです。
不利益となる弁当、週刊誌、飲料などの出費増は受忍できる範囲です。
世間では日帰り出張を払っていますがそれに従う理由はありません。日帰り出張の日当は不要です。
ただし、日帰り出張の日当をいきなり廃止をすると不利益変更になりますので、十分な説明をしましょう。(不利益変更の手続きは割愛)