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給与のココが問題! Q&A

中小企業にふさわしい出張旅費とは
中川清徳

茨城の社会保険労務士
有限会社中川式賃金研究所 中川清徳

  1. 出張旅費の日当の見直しが盛ん
  2. 日帰り出張に日当は不要
  3. 宿泊日当の設定
  4. 客室料金の相場と宿泊費の設定
  5. 交通手段
  6. 長期出張の日当、宿泊費は減額する
  7. 総まとめ

出張旅費の日当の見直しが盛ん

出張旅費の見直し
労労政時報3804号 2011年2月調査

上のグラフは出張旅費についての企業の削減内容を集計したものです。同じ調査を2009年に実施したときの順位が次のとおりです。

 1位:回数券の利用 55.9%

 2位:宿泊から日帰り出張への切り替え 39.8%

 3位:出張回数(人数)の削減 35.6%

 4位:ディスカウントチケットの利用 33.1%

 5位:グリーン車の利用制限  28.0%

 6位:日当の見直し  22.9%

12年前は首位だった「回数券の利用」が6位と大きく陥落し、ニューフェースの「テレビ・インターネット会議の導入・活用」がいきなり2位に躍り出ました。時代の変化が出張費用の削減にも現れています。

注目すべきは12年前には6位だった日当の見直しが今回の調査では3位に躍進していることです。

この調査は大企業のものですが、細かく細かく削減している事例は中小企業にも参考になります。しかし、大企業はやはり脇が甘いです。中小企業は大企業のマネをしてはダメである典型例です。