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家族手当を「子供手当」に変更を!

「配偶者控除」の拡大で注目される「家族手当」の見直し

家族手当調査結果(関西圏版)
「見直し派」が30%以上に!

北見式賃金研究所は平成28年12月、関西圏の中小企業(北見式賃金研究所の顧客 従業員300人未満)を対象に、家族手当に関する調査を行った。サンプル数は53社。

調査結果のポイント

扶養家族の要件

「扶養家族」の要件は、以下の金額だった。「103万円」とした会社は45%ある。この会社は、今後その基準をどうするのか検討を迫られることになりそうだ。

収入要件なし 24.2 %
130万円 30.3 %
103万円 45.5 %
100 %

家族手当という制度がある会社の比率は60%以上ある

平成25年 平成28年
34社 34社
(64.2 %) (64.2 %)
19社 19社
(35.8 %) (35.8 %)

家族手当を、過去(平成25年)と比べて見直した会社は15%弱

配偶者分 子供分 全体34社
増額 1社 4社 3社(8.8 %)
据え置き 32社 29社 29社(85.3 %)
減額 1社 1社 2社(5.9 %)
廃止 0社 0社 0社(0.0 %)
未回答 0社 0社 0社(0.0 %)

その内容は、配偶者分を減らし、子供分を増やす傾向が強い。

家族手当を、今後見直したい会社は17%

将来
1 ぜひとも改定したい 4社(7.5 %)
2 今後検討したい 5社(9.4 %)
3 いまのところ改定するつもりはない 41社(77.4 %)
4 廃止する 0社(0.0 %)
5 わからない 2社(3.8 %)
6 未回答 1社(1.9 %)

家族手当の相場は以下の通り

<配偶者分>
平成25年 平成28年
上位 14,500円 14,500円
中位 10,000円 10,000円
下位 10,000円  8,500円
<子供分>
上位 5,000円 5,000円
中位 5,000円 5,000円
下位 4,000円 4,000円
<配+子2人合計>
上位 25,000円 25,000円
中位 20,000円 20,000円
下位 15,000円 15,000円
「家族手当は大き過ぎず少な過ぎず」が北見昌朗のオススメ
  • 配偶者分・・・・・・なし(ただし障害者は支給する)
  • 子供分・・・・・・・・10,000円 人数制限なし。
    学生であれば22歳まで支給。
  • 兄弟 祖父母・・・なし

北見昌朗としては、年間で、所定内賃金の1ヵ月分以内が望ましいと考えている。「配偶者+子供2人」で、年間24万円ぐらいが妥当である。

家族手当や住宅手当などの属人給が大きくなると、能力主義から外れていく。

>>家族手当調査(関西圏版)「見直し派」の多くは子育て重視