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家族手当を「子供手当」に変更を!

「配偶者控除」の拡大で注目される「家族手当」の見直し

家族手当調査結果(首都圏版)
「見直し派」が30%以上に!

北見式賃金研究所は平成28年12月、首都圏の中小企業(北見式賃金研究所の顧客 従業員300人未満)を対象に、家族手当に関する調査を行った。サンプル数は139社。

調査結果のポイント

扶養家族の要件

「扶養家族」の要件は、以下の金額だった。「103万円」とした会社は43%ある。この会社は、今後その基準をどうするのか検討を迫られることになりそうだ。

収入要件なし 25.3 %
130万円 31.6 %
103万円 43.0 %
100 %

家族手当という制度がある会社の比率は58%ある

平成25年 平成28年
76社 80社
(58.5 %) (57.6 %)
54社 59社
(41.5 %) (42.4 %)

家族手当を、過去(平成25年)と比べて見直した会社は11%

配偶者分 子供分 全体141社
増額 4社 7社 6社(7.4 %)
据え置き 70社 70社 69社(85.2 %)
減額 1社 1社 2社(2.5 %)
廃止 3社 3社 3社(3.7 %)
未回答 0社 0社 0社(0.0 %)

その内容は、配偶者分を減らし、子供分を増やす傾向が強い。

家族手当を、今後見直したい会社は19%

将来
1 ぜひとも改定したい 7社(5.0 %)
2 今後検討したい 19社(13.7 %)
3 いまのところ改定するつもりはない 95社(68.3 %)
4 廃止する 1社(0.7 %)
5 わからない 15社(10.8 %)
6 未回答 2社(1.4 %)

家族手当の相場は以下の通り

<配偶者分>
平成25年 平成28年
上位 12,000円 12,000円
中位 10,000円 10,000円
下位 5,000円 5,000円
<子供分>
上位 5,000円 5,000円
中位 5,000円 5,000円
下位 3,000円 3,000円
<配+子2人合計>
上位 22,000円 22,500円
中位 16,000円 18,000円
下位 11,000円 12,000円
「家族手当は大き過ぎず少な過ぎず」が北見昌朗のオススメ
  • 配偶者分・・・・・・なし(ただし障害者は支給する)
  • 子供分・・・・・・・・10,000円 人数制限なし。
    学生であれば22歳まで支給。
  • 兄弟 祖父母・・・なし

北見昌朗としては、年間で、所定内賃金の1ヵ月分以内が望ましいと考えている。「配偶者+子供2人」で、年間24万円ぐらいが妥当である。

家族手当や住宅手当などの属人給が大きくなると、能力主義から外れていく。

>>家族手当調査(首都圏版)「見直し派」の多くは子育て重視